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アセアン経済の概要です。その11
2011.09.12 Monday 21:04
 
JFA様の転載記事です。
東南アジアの各国の経済情報を、
現地の視点からお伝えしています、アセアン・ジャパン阿部です。

日本経済の行き詰まりが深刻化する中で、
財政の面、経済の面、人材の面、生活設計の面からも

「日本国内だけで考えていく」時代ではなく、
「世界とのつながりを考えていく」時代に入ってきた

と感じています。今回はタイの医療事情に関してです。

読者の皆様もすでにご存知かと思われますが、
日本の医療現場の崩壊が叫ばれて久しくなっています。

妊婦さんのたらい回しで死亡する事件や

若手医師の過酷な労働実態浮き彫りとされたり、

老いた親を高齢者が介護する老老介護の報道など、

なんともやり切れない、悲しいニュースが多くなっています。



これも一部の人が一部の人へ過剰に仕事を押し付けたり、
逃れられない環境を与えていることが、
一因ともなっているようです。

そこには、(本来であれば)色々な選択肢があったケースでも

答えが見出せずに悲しい結果と終わるケースとなっており、これらも早急に解決しなければならない問題としつつも

日本だけではもう難しい状況になっているかもしれません。






さて今回はタイの医療事情を解説します。

● タイの医療ツーリズム タイ証券取引所上場企業=医療機関??

海外での生活と言うと、言語の壁や文化習慣の違いと言ったことの前に

「病気になったらどうしよう」
「トラブルになったらどうしよう」
「不衛生な環境であったらどうしよう」

と言った万が一のことを考える方が多いのではないかと思われます。

しかしながらタイの企業では病院も上場していて、「病院セクター」には13の病院が上場しています。
※タイ証券取引所(SET)2011年3月のデータより


一般のタイの中間層が利用する公的な医療制度は

まだまだな不十分な医療水準のタイなのですが、

一部高級私立医療施設のレベルは非常に高いことで知られています。


バンコク病院(Bangkok General Hospital)、
バムルンラード病院(Bumrungrad Hospital)などは在バンコクの日本人であれば ほとんどの方が知っている有名病院です。



ちなみにバンコク病院などの高級私立病院では、外国人患者一人に
きちんと通訳の方が同伴。

担当医師に病状を説明してもらえ、さらに20カ国以上対応と言うことで、
日本語はもちろん、中国語、アラビア語、英語、フランス語、ドイツ語、
と世界中から来る外国人患者を誘致しています。

実際に訪問してみると、入口には高級リムジン。
中にいる患者さんも富裕層のような方々も見かけます。

明らかにインド、中東、アフリカなどから来ている方、
アメリカ、ヨーロッパの言語も聞こえてきたりと
正にインターナショナルな世界になっています。


アメリカ、ヨーロッパでは高い医療費と比べてタイでは観光も出来、
医療サービスも安いことからタイで検査し、
治療して帰国するケースも増加しているとの事。

病院内には和食レストラン、スターバックスやマクドナルドが入り、
無線LANも飛んでいます。

入院施設もまた豪華で、衛生管理も徹底しているとのこと。




● メディカルツーリズムに関して

日本でも医療費の高騰が叫ばれていますが、抜本的な改革は先送りされています。
このような状態が続けば、重大な病気はやはり、
日本でお願いしたいと考える方でも、

タイやシンガポールで低価格で出来る検査レベルの医療サービスで、
実際に現場を見られた方ならば
受けたい日本人も今後増えるのではないかと考えます。

※ちなみに医療の検査や治療目的で
「旅行」+「医療サービス」を受けに行くことを”メディカルツーリズム”と言います。

この”メディカルツーリズム”とは、
「観光」と「医療サービス」をセットにしたパッケージツアーのことで、
5つ星一流ホテル並みの施設とサービスに加え、
高度な医療技術も低価格で提供するものが一般的。



ただし「メディカルツーリズム」と一言でいっても様々で、

臓器移植をするために海外の医療を受けることから始まり、

美容整形やレーシック(近視手術)、健康診断、がん検診、
などが手軽に受けられるという理由で海外へ行くことまで含まれます。





またアジア各国では

インド、シンガポール、タイ、マレーシアなどの医療機関が観光庁や保健省と組み、

キャンペーンやマーケティングを展開しているケースもあります。

これらの実情は、実際に目で見ないとなかなか伝わらないですし、

実感として分からないと思いますが、是非、観光ついでに一度はタイにある高級病院を「元気なうちに」

視察されることをお勧めします。

巨大な施設の中に、5つ星クラスの対応、コンシェルジュのようなサービスで

対応してくれる医療機関が東南アジアのタイにはあるのです。





●東南アジア、随一の医療企業グループ バンコクドュシットメディカルサービス(BGH) 

こちらバンコク病院は、いまでは新病棟が建設され
1階がアラビア語専門病棟、2階が日本語専門病棟と言うように拡張されています。
2006年、2007年ごろからは
中東やインドからの患者が大幅に増え、タイ観光庁でもタイを医療ハブ地域として成長させるための支援を発表しています。

日本人のみならず、中国、香港、インド、アラブからも積極的に患者を誘致。

入国の際のビザの発行・延長の業務の簡素化、診察・支払いまでの時間短縮などサービスの向上に加え、
タイ特有の観光を加えたスパ・マッサージなどの付加価値を加えた
医療サービス・治療費の安さで毎年業績を伸ばしています。


またこの、
タイの私立高級病院のバンコクドュシットメデイカルサービス(BGH)は積極的に事業を拡大していて、
各地の地場病院の買収を進めています。


201年12月にはタイ国内にある地場病院の2病院を買収したことを発表しています。
買収したのは
Phyathai Hospital      パヤタイ病院
Paolo Memorial Hospital   パオロメモリアル病院の2病院です。

結果BGHグループは2011年第2四半期以降東南アジアでトッププレイヤーの病院グループとなります。

BGH会長のPrasert Prasarttong-Osoth氏は
8つの医療施設を今回取得する予定で、27の医療施設で4639のベッド数、1日20000人まで診察可能としています。

BGHでは富裕層を中心に患者を集めていて2010年末時点で19病院の施設を保有

(17の病院はタイ国内、2病院はカンボジア国内)しています。

2992病床を保有し10000名の患者を診察可能としています。



そして、
2011年2月には
タイの高級私立病院最大手バンコク・ドゥシット・メディカル・サービス(BGH)は、
同業大手バムルンラード・ホスピタルの株式11.1%を取得したことを発表しました。

これまでもタイの高級病院、中級病院を買収し続けてきた同社ですが
いよいよライバル会社の病院の株式を取得する動きになっています。

バンコク・ドュシット・メディカル(BGH)は大株主がバンコクエアウェイズ航空会社経営の財閥
Dr. Prasert Prasarttong-Osothファミリーが経営しています。

バムルンラード病院(BH)はバンコク銀行(BBL)の大株主ソーポンパニット財閥系となっています。






●そうは言っても海外の病院なんて危険極まりないのでは???
と感じる方もいらっしゃるかと思います。

そういう方もいらっしゃるでしょうから、
無理に海外の医療機関を勧めるわけではありません。

ただし、今後日本の医療現場は保険制度も、医療制度も大きく変化せざるを得ない、
危機的な状況であることも言われています。

このまま、赤字経営の医療機関を増やしたまま、問題を放置したままだと、

中国人の富裕層の方は積極的に治療しても、一般日本人は後回しと言う事態が起きる可能性は誰も否定できません。




また医療レベルを客観的に見る指標としては

JCI 認証と言われるものがあります。

※JCI 認証とは??
国際病院評価機構(JCI)の評価する医療機関の国際的な信用度の指標のことで、
認証されると、その医療機関は医療水準やサービスが
国際的なレベルでみても見劣りがしないことを
証明することが出来ます。

また外国人患者は、評価基準が明確化されていることで安心して
その病院を訪れることが出来ます。

JCIの認証は1994年から始まり、
現在までに認証を受けた医療機関は世界36カ国で250ヵ所以上に及んでいます。

2010年12月、
タイのラマ9世病院では、アメリカの医療施設評価合同委員会から訪れた
アンナ・テレサ・デ・ミレンダ女医より、タイでもっと高い得点で
国際医療機関水準を満たしている証明となる
JCI(Joint Commission International)認定を
受けたコトを発表しています。

最近JCI認証を受けるタイの病院が増加しています。
他にもラムカムヘン病院でも350床の入院施設を備えており、国際基準を満たしたとして
今回JCI認定を受けています。


● JCI認証を受けている病院一覧 2011年2月現在 Joint Commission Internationalホームページより参照
 
[バンコク病院グループ] 2007年
Bangkok Hospital Medical Center  2007年
Bangkok Hospital Pattaya 2009 年
Bangkok Hospital Phuket  2009年 

[BNH病院]        BNH Hospital 2009年 
 
[バムルンラード病院] Bumrungrad International 2002年

[チェンマイラム病院] Chiangmai Ram Hospital   2009年

[ラマ9世病院]     Praram 9 Hospital 2010年

[ラムカムヘン病院]  Ramkhamhaeng Hospital 2010年 
 
[サミティベート病院グループ]
Samitivej Srinakarin Hospital 2007年
Samitivej Sriracha Hospital 2008年 
Samitivej Sukhumvit Hospital  2007年

[シンパエット病院]  Synphaet Hospital 2010年

[ベチャタニ病院]   Vejthani Hospital 2010年

[ヤンヒー病院]    Yanhee Hospital 2011年   以上9病院になります。

さて、日本ではいくつの病院が国際的な医療水準のある病院として
認証されているのかと言うと

日本では
Kameda Medical Center 2009年 亀田総合病院
NTT Medical Center Tokyo   2011年

2病院のみとなっています。




この記事で、日本の医療機関の水準が劣っていると言うことを言うつもりは
毛頭ありません。

日本の医療水準は世界的に見ても高水準であることは間違いありません。

しかしながら世界へ発信するマーケティング能力や

医療をサービスとして捉え顧客満足の高いサービスを提供するノウハウ、

経営能力などに関しては

疑問点を付けざるを得ないのが現状です。


また無理に外国人患者を「日本へ誘致」することも、あまり必要ないような気がします。

しかしながら医療レベルの高い国であるにもかかわらず、

日本の悲しい報道などを見るに付け、「何かがおかしいのではないか?」「他の選択肢もあったのではないか??」と考えることも日々あります。

高度成長期には「多数が一人の老人を支える社会」で十分機能していたものが、すでに「二人が一人の老人を支える」

「一人で一人の老人を支える」時代に入ろうとしています。

この
日本の厳しい医療・介護事情の中で、
病院をどうしてつくっていくか、議論を深めるたり、選択肢を考える時代に来ているかもしれません。

これは投資うんぬんと言うよりも、自己が老後を含めて どの方向性へ進んでいくのかを考える上でも重要なことだと考えます。

(アセアンジャパン・コンサルティング代表 阿部俊之)


※上記記事は震災前に投稿した記事です。


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