大きな企業を紹介していきます。
衣料セクターで大手企業のサハ・ユニオン(SUC)をご紹介します。
サハ・ユニオン(SUC)です。
タイ国において衣料の販売・繊維大手の企業になります。
同じく消費財・衣料大手のサハ・パタナビブン(SPC)は
親族関係の企業になります。
しかし、2007年現在総じて衣料セクターはあまり好調な分野ではありません。
バーツ高であることもそうですが、
近年は中国・ベトナムなどの低コストで生産される他国の衣料企業に押され気味
であることも理由の一つになっています。
タイの衣料業界を懸念するように、2006年は
タクシン時代にスタートさせた「バンコク・ファッションシティー」プロジェクトが
暫定政権下では廃止することを決定されました。
同プロジェクトは他の近隣諸国に比べて国際競争力が低下している
織物・衣料業界、皮革業界、宝石・ジュエリー業界の3業種の発展と
ブランド力向上を目指すために
タクシン政権下に2004年度よりスタートしたものだったのですが、
有効性と生産力の向上などが難しいとのことで廃止になりました。
さらには8月NEWSCLIPでもこのようなニュースが流れました。
タイの繊維大手サハユニオン(SUC)傘下の
靴受託製造会社ユニオン・フットウェア(UF)は
7月31日の取締役会で廃業を決めた。
バーツ高、労働力不足で中国、ベトナムに対する競争力が低下し、
業績改善のめどが立たないため。
http://www.newsclip.be/news/2007801_014304.html
もともと日本でも繊維産業は強かったのですが、
徐々にシフトしていき、現在の日本経済があるように、
タイでもこう言った産業は衰退していって業種転換が要求されていきそうです。
もともとトヨタも機織り機械(はたおり)からスタートした企業ですし。